名 前 |
関原 衛 |
勤務先 |
mamoru Sekihara |
職 種 |
パリコレクションデザイナー |
パリへ来てもうすぐ8年が経ちます。2002年にアトリエを開き、2003年3月に念願のパリコレでビューを果たしました。長いようであっという間でしたが、その間には様々なことがあり、楽しいことと辛いことと両方のいろいろな事を体験しました。自分のコレクションを始めるようになって、これまでの経験に無駄なものはなく、全ての経験の上に今の自分が立っていると強く感じています。そしてファッションが好きだという気持ちは何よりも強みであり心の支えです。好きなことを仕事にするということは楽しくてやりがいがある反面、大変でもあります。しかし好きだからこそどんなことがあっても乗り越えようと自然に一生懸命努力しています。このファッションに対する気持ちは、夢膨らませて入学した時から変わることなく、石田トータルで学んだ3年間でさらに大きく膨らみました。この3年間は、何も知らながった自分がいろんな事を吸収出来たとても大切な時間でした。そして、ここが自分の原点です。パリへ来てからも、その時の気持ちがいつも基軸としてあったからこそ、今まで続けることが出来たと思います。これからも繊細であり存在感のある、そんなコレクションを作り続けていきたいと思います。
Collection レポート №1
本校卒業生関原衛さんが2003年3月7日パリ・コレクションデビューしました。 コレクションのテーマは"Naif"(ナイーブ)。メンタリティーの面でのナイーブさとアートのナイーブ派の両方をイメージしています。控えめでも存在感のあるものに惹かれるようなイメージでコレクションを作られたそうです。
繊研新聞やファッショントレンドを取り上げるwebマガジンJCREPORTにも関原さんの記事が掲載されました。
*マモル・セキハラの初コレクションは、フェミニンな少女スタイル。束ねたグログランテープで大きな波模様を描いたスカートなど、クチュールテクニックをさらりと取り入れている。 (繊研新聞2003/03/18より)
*パリコレクションで才能のある新人デザイナーが誕生した。完璧に仕立てられた60年代のシルエットのコートとジャケット、異素材の組み合わせや裏返しをガーゼ・フェルト・ウール・シルク・ジャージ・サテン・モスリンなどを用い、パウダーピンク・清純なグレー・ソフトブルーのカラーパレットを使った東洋と西洋の影響に満たされている。イタリア人デザイナーCeloriの構造・非構造ゲームや、Jayoi Kusamaの水玉といった現代芸術がセキハラのデリケートな造形上のディティールに引き継がれている。階段づけられたボタンやバックルや折り紙のようなプリーツ技術、グログランのプラスティックリングなどユニークな特徴が見られる。セキハラはおそらくカワクボ、ワタナベそしてヤマモトにつながる最新の名前となるだろう。 (JC REPORT2003/03/20より)



Collectionレポート №2
mamoruSekiharaの2004年春夏コレクションは -pres de l'eau- 水辺がテーマ
パリコレデビューを果たし、二回目のコレクション。 テーマは pres de l'eau
海や川あるいは湖の近くであったり、プールのそばであったり、あるいはバスルームで浴槽にお湯をはっている瞬間、雨が降って窓に雫が垂れている風景などあらゆる場面の水の匂いがする場所をイメージソースに水の匂いを感じた瞬間のリラックスしたムードを表現。 と同時に水そのもののピュアを表現しています。
素材にはシルクツイード、シルクサテン、シルククレープ、シルクジャガードなど肌をリラックスさせるシルクを多用。 カラーはどこまでも優しいブルー、ペパーミントグリーン、ピンク、ホワイトでリラックスエレガントを表現。 関原さんはこの作品を手掛けるにあたり、「とにかくいつも水の匂いを感じながら作っていました。」と 一言。 また、遠いフランスの地で、「広島の実家の部屋の窓から見える瀬戸内海もよく思い出していました。」とも語る。 前回と引き続きナイーブな女性、ピュアでノスタルジーな雰囲気が全体のイメージです。

 |